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2011年元旦の紙面から

2011年1月1日

 新聞の元旦号は各紙の特色をあらわしやすい。毎日新聞がアウンサンスーチーさんの「ビルマからの手紙」を13年ぶりに再開したのをはじめ、東京新聞は五木寛之の新連載をスタート。日経新聞は「三度目の奇跡」と題する連載を開始させ、明治維新、戦後の復興につづく3度目の奇跡は、「今に安住するのではやってこない」と結論する。日経のこの連載によると、1960年代初めには20代後半だった日本人の平均年齢は今や45歳になっており、社会保障における40歳前後から60歳前半の世代の支払い超過額は2000万円台にのぼる(80歳代以上は「受け取り超過」)。さらに10代より下の世代は支払い超過の規模はひとりあたり3000万円前後に増えると指摘し、「若年層は中高年より生涯所得が低くなる可能性が高いので、負担率はより強い」という。就職難にあえぐ学生層だけでなく、もっと若い世代にも過酷な現実が待ち構えているわけだ。
 読売新聞は1面トップで、警視庁公安部流出の内部文書で、流出させたと見られる人物が流出の2日前にも告知のメールを送っていた事実をすっぱ抜いた。流出は過失ではなく、「故意」であった可能性が高いようだ。
 最後に日本共産党機関紙「しんぶん赤旗」の紙面から。「“政党らしい政党”の出番だ」と題する本日付の社説では、民主党がいまだ党綱領をもたないことを批判し、軍拡路線を競い合う政党と民主党を批判したうえで、自分たちを「紛争を外交で解決するよう力を尽くす日本共産党」「政党の大道を歩む党」などと自画自賛を繰り返す。日本における共産党が政党として戦争に加担した事実を短的に指摘することは難しいかもしれないが、各国の共産党が軍事拡大路線をくりかえしてきた事実は歴前としている。そうした事実にふれないまま、さらに核兵器競争を繰り返すソ連を過去において支持した事実なども隠したままの宣伝活動には恐れ入る。
 統一地方選挙が行われる年ならではの、歴史的検証に耐えない(恥知らずの)宣伝行為といってよい。

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カテゴリー:コラム
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