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東京都の性描写規制条例

2010年12月17日

 今日付の紙面でも元航空幕僚長の田母神俊雄を登場させて「日本の核武装は必要」などと主張させている産経新聞だが、同紙の主張内容と意見が同じになることはほとんどない小生が、東京都議会が15日に可決した性描写規制条例では珍しく考えが一致した。この問題では読売、産経が「子どもを守る規制は当然だ」と主張してきたのに対し、左派系の東京、毎日などは表現の自由を侵害するなどとして反対してきた。東京は「漫画規制 戦前と似ている」(12月14日付)とまで指摘した。
 よく知られるとおり、この種の分野での“モラル崩壊”ぶりは顕著だ。教員と生徒の性行為や、近親相姦が肯定的に描かれるなど、漫画の世界でも似たような傾向がある。ひと昔前なら考えられないような実態は、多くの青少年に影響を及ぼしていることはいうまでもない。ひとえに、出版社側の自主規制こそ求められるものだったが、それが十分とはいえないために「権力の介入」を招いたとしかいいようがない。
 いまや第1子に限れば、“できちゃった結婚”は4人に1人の高比率となり、人工中絶数は年間22万人で、年間自殺者数の7倍に及ぶ。冒頭の改正条例案は民主、自民、公明が賛成し、慎重な運用を求める付帯決議をつけて成立した。来年4月から自主規制が、7月から販売規制が施行される。

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カテゴリー:コラム
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