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堕ちた元委員長  74  “たかり屋”に勲一等の国

2010年10月23日

 元政治家・矢野絢也が現在住む新宿区市谷甲良町の豪邸(自宅)が、自らの政治的地位を利用して一族の資産形成に励んだ賜物であることは間違いない。その豪邸が新築された98年ごろ、矢野が時の総理大臣に対し、新築のお祝いに3000万円を無心したという話が今年になって明るみになった。「官房機密費」の原資は、いうまでもなく国民の血税である。国会議員を引退してすでに5年以上もすぎた段階で、自宅を新築したからと首相に「祝い金」を求める神経とは、いったいいかなるものであろうか。
 時の首相が病死してしまったこともあり、そのカネが実際に支払われたかどうかについては現時点では明らかになっていない。とはいえ、その態度はまるで“たかり屋”そのものである。
 そんな元政治家についてなされた今回の叙勲報道。11月上旬に勲一等の受章が正式発表されるということだが、たとえ一党の党首をつとめた経歴があるとはいえ、金銭スキャンダルで失職し、その党からすでに離れた人間に与えられる勲章とは何だろうか。報道によると、事務次官経験者や大使経験者に与えられる種類のもののようだが、この制度そのものが時代にそぐわなくなっており、“税金の無駄使い”そのものにも見える。
 本来、民主党は「叙勲制度」を真っ先に“仕分け”るべき立場にあったはずである。こんなところにも、民主党政権の“実態”が浮き彫りになっている。

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カテゴリー:コラム, 矢野絢也
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