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堕ちた元委員長  58  「虚偽」と「言い逃れ」で成り立つ人格

2010年9月7日

 元政治家「矢野絢也」の生きてきた軌跡をたどると、だれもがその“言い逃れ”の歴史に驚かされることだろう。党委員長時代の88年12月、朝日新聞にスクープされた明電工株取引疑惑では、供述はクルクルと変遷。その場しのぎの言い訳を繰り返し、委員長辞任へとつながった。
 「豪邸」といわれた自宅の問題についても同様だった。東大阪市に鉄筋3階建ての自宅を購入した際、日本共産党に叩かれた矢野は、一人の後援会幹部に頼みこみ、その人から借りたことにして、その場をしのいだ。後年、同じ問題が雑誌記事で取り上げられると、今度は前の自宅を売って購入した、などとさらに異なる“言い逃れ”を考案したが、登記簿で確認すると、前の自宅を売り払って「豪邸」を購入したのではなく、「豪邸」を購入して1年もたってから前の自宅を売り払っていたことが明らかとなった。ここでも真っ赤なウソを平気で繰り返していたわけである。
 共通するのは、自身に不都合な事実が明らかになると、その場の「言い逃れ」でごまかそうとするが、いずれもその「ウソ」は明るみになってしまうという事態の繰り返しである。
 最近のわかりやすい例でいえば、合成麻薬を女性に飲ませて死亡させてしまったにもかかわらず、救急車も呼ばず、あげくは自分の身を守るためにマネージャーに罪をなすりつけようとした押尾学被告の行動とよく似通っている。共通するのは、「自分本位」の行動に尽きるという一点であろう。押尾被告の場合はマネージャーのせいにしようとしたが、矢野の場合は、自分の秘書にその責任を押し付けようとした点も同じだ。
 これらの行動に、「大衆のために」という党の立党精神がまったくうかがえないことは言うまでもない。

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