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山梨選挙区を標的にすえる極右系政治集団

2010年6月23日

 本日付の産経新聞(3面)によると、「救国ネット」が昨日、山梨県で街頭演説を行ったようだ。救国ネットとは、新しくできた「たちあがれ日本」(平沼赳夫代表)、「日本創新党」(山田宏党首)のほか、保守系議員連盟「創生日本」(安倍晋三会長)が“大同団結”した極右系グループで、これらをたばねる“坂本竜馬”の役割をはたしたのが、ジャーナリストの櫻井よしこといわれている。
 今回選挙におけるこのグループの大きな目標が、民主党参議院のドンである輿石東・参院議員会長を選挙で叩き落とすことで、そのため地元の山梨県に大挙押し寄せたというわけだ。思想・政策が似通った集団が集まること自体は国民から見ればわかりやすいので、好ましいことだと思うが、これらのグループに小生が注目するのは、日本の「復古主義」を目指す考え方に危うさを感じるからである。
 その思想をひとことで表現すれば、「皇国史観」であり、日本は天皇を中心とする「神の国」という短絡的な発想だ。こうした考えのもと、明治政府は昭和前半の「日本破滅」に行き着いたわけだが、そうした“反省”は彼らにはまったく見られない。日本人は天皇を頂点とする“立派な民族”なので、周辺の韓半島、中国大陸の民族とは違うとの発想に立つ。そのため、「共生」という視点を大事にしない。当然、戦後にGHQから押し付けられたとする日本国憲法については、日本独自のものを新たにつくる必要があるとの考え方であり、軍事的にも日本が独自で防衛する「武力」をもつべきとの立場だ。
 彼らの目指す宗教は「国家神道」に集約されるのであって、その意味では、普遍性をもつ(世界で広く通用する)考え方を基盤にしているわけではない。それが最大のネックにも見える。要するに、「自民族優越主義」の典型であり、こうした考え方が世界中で民族紛争のタネになっていることについては、彼らは極めて無頓着だ。彼らがよく口にするフレーズは、「誇り」「主権」「美しい国」など、限られたものが目立つ。
 わが国では、日本共産党と同様、どのような考え方をもとうと自由だが、このような「思想」が広がると、日本はとんでもない結果になると小生は憂慮してきた。こうした勢力を一生懸命に応援している奇特なメディアが、「産経新聞」ということになる。

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カテゴリー:コラム
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