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矢野絢也が講談社新雑誌のシンポジウムに登壇

2009年9月6日

 昨年休刊した「月刊現代」の後継季刊誌「G2」の創刊記念シンポジウムが昨夜都内で開かれた。第2部で、「歴史を記録すること」と題し、ノンフィクションライターの佐野眞一氏と、元政治家の矢野絢也が対談した。
 「G2」誌の編集長が司会を務め、約1時間にわたり行われた対談では、まず矢野が今回の総選挙の総括めいた話をし、佐野氏は現在、民主の鳩山由紀夫代表の資金問題などの取材を進める視点から話をした。
 矢野は池田名誉会長の人物的力量について最大限に持ち上げたあと、今後も公明党・創価学会批判をつづける意志を明らかにした。さらに「竹入批判のあとは自分の番になると思っていた」(趣旨)などと述べた。
 小生が矢野本人の話を聞いていて感じたことはただ一つ。同人が学会や池田名誉会長に「感謝している」などと述べる一方で、自らが過去になした党員・支持者への≪背信行為≫についてはまったく触れないことだ。
 矢野本人が第4代公明党委員長として、あるいはその前の書記長時代に、原野商法詐欺をはじめ、さまざまな金銭的不正で支持者に迷惑をかけただけでなく、最後はリクルート事件でも名前が出て、さらに明電工に関する不正な巨額株式売買疑惑がもとで、委員長辞任につながった。公明党に結党以来の壊滅的なダメージを与え、国民からの信頼を失わせたことで、手弁当で支援活動をつづけてきた多くの支持者の怒りを買った。
 そうした「罪責」には一遍の謝罪や反省の言葉もなく、あいも変わらず自己正当化に終始するだけの姿勢。そうした姿にいつもながらの違和感を覚えるのである。何かを主張するのは勝手だが、その前に、自身の「人間」としての落とし前のつけ方というものがあるはずだ。3人のOB議員による4回にわたる訪問(2005年5月15日=2回、17日、30日)も、そうした反省の行動を促す目的があったことは明白と思われる。
 「寄付を強要された」とする矢野側の主張も、仮に事実とするなら、実際には教団側に金銭面で切羽詰っている事情はなく、むしろ「大衆のなかに死んでいく」との立党精神をもつ政党の代表者を務めた人物が、老夫婦の生活ながら時価数億円の豪邸に今も住み続けるより、小さなマンションでも購入し、質素に生活する道を選び、今後は支持者への「報恩の道」を歩むべきではないかとの“親心からの指導”であったと理解できる。矢野は信仰人として、善意からの指摘を受け入れる「素地」がなかっただけ、と小生は認識している。

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