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産経と共産はワサビと同じ

2009年9月3日

 「共産党ワサビ論」というのをかつて聞いたことがある。わさびの入っていない寿司は味も素っ気もないが、逆に入れすぎると食べられないといった意味で、共産党もまったく存在しなくなるのは困るが、反対に増えすぎると社会的弊害が大きいという趣旨だ。社会党が事実上消滅し、共産党がその余波をかって一時的に急拡大したころに耳にした言葉である。その伝でいけば、現在の「産経論調」も似たところがあるように思う。
 産経論調の急拡大は、つくる会が結成された96年、日本会議の結成(統合)の97年以降に本格化した。なかでも日本会議の一員であった小渕首相時代に国旗国歌法を制定するという念願を達成すると、その動きが加速化する。産経論調のシンボルは、自衛隊の空幕長を事実上クビになった田母神敏雄氏で、同人の主張は「南京大虐殺はなかった」「日中戦争は中国に引きずりこまれた戦争で日本は被害者」「日本は侵略していない」などというおよそ“幼児の主張”に等しいものだ。日本国家をこれほど小バカにした発言もない。そんな人物を大々的に取り上げるメディアが後を絶たないのが現状で、その機関紙的役割を担ってきたのが「産経」だ。
 さらに“オンナ田母神”とも揶揄される櫻井よしこ氏の主張も似たところがある。こうした人々が大手を振って歩いてこれたのはこの10年が顕著だった。その象徴が、小泉純一郎首相によるたびたびの靖国参拝である。「日本会議」の母体は、神社関係者で占められているため、靖国神社に戦争犠牲者の魂が眠っているという“フィクション”を壊されたら彼らは困るのだ。
 こんな言説を代弁してきた「産経論調」は、まさにワサビそのものに見える。増えすぎると社会の「毒」であり、小さく存在することにのみ意義がある。彼らの主張の根幹には、「事実的根拠」が決定的に欠けている。

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カテゴリー:コラム, 日本共産党
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