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Archive for 2009年8月

「日本会議」が政治を動かした10年

2009年8月31日 コメントは受け付けていません

 この10年間の自公政治が終焉を迎えることになった。政治は常に結果責任を伴う作業なので、政権交代はある意味で必然の流れだ。いつかは交代する。
 振り返ると、自民党は小渕時代から小泉首相の登場したあたりにかけて大きく変質した。神道や生長の家を母体とする極右組織「日本会議」系議員が幅を利かすようになり、彼らの念願であった国旗国歌法(99年)を皮切りに、首相の靖国参拝、有事法制、自衛隊のイラク派遣、教育基本法改正、防衛省昇格などの政治課題を次々に達成し、一方で夫婦別姓や外国人参政権を成立させないという「政治目標」をことごとく成就してきた。公明党はこうした動きの“防戦”に追われる一方、結果的に確たる存在感を示せずに来たように思う。
 今回、民主党政権が誕生することで、こうした動きとはまったく逆の流れが強まるはずだ。国立追悼施設をはじめ、外国人参政権なども政治課題にのぼるだろう。公明党にとって惜しむべきは、外国人参政権問題を当初から熱心に推進し、「冬柴法案」の異名をとってきた冬柴鉄三氏らが国会から姿を消してしまったことだ。

カテゴリー:コラム, 日本会議

「お子チャマ右翼」黒田某が訴えられた日

2009年8月30日 コメントは受け付けていません

 創価学会が槇泰智と黒田大輔を相手どり、損害賠償を求める裁判を起こしたのは7月14日。訴状は同月28日、東京地裁から各被告に送達された。請求額は2640万円で、被告らが都議会議員選挙前の6月14日に東村山市、東大和市で行った街宣活動の内容について名誉棄損で訴えたもの。そこで被告らは「朝木市議は自殺ではない」「カルト教団が事件に関与している」などと拡声器を使って繰り返し触れ回った。
 すでにこの件については、97年4月14日、東京地検の次席検事(当時)が「断定できないものの、自殺の疑いは濃い。他殺の証拠は得られなかった」と言明しており、それを覆す実質的な証拠は存在しない。
 一般に名誉棄損裁判で認容される金額はそれほど高くないとはいえ、事件の悪質性・反復性から見ると、請求額の1割程度ではとうてい済まないのではないかと小生は見ている。私見だが、被告らがとるべき道は2つしかないだろう。
 一つは、瀬戸弘幸が約1年前の別の街宣で言及していた「警察内部の決定的な告発」をこの裁判で今こそ提出することだ。上記の東京地検の発表を覆す確たる裏づけを出すことだ。そうして、自分たちの街宣活動の内容の「真実性」「相当性」を裁判所に認めてもらうしかない。これが事実上の最後のチャンスであろう。
 もしもそれができないのであれば、選択肢はひとつしか残らない。「今後このようなデマ宣伝を二度と行わない」ことを誓約し、さらに仲間にもそのような行為を二度と行わせないことを確約し、原告側に真摯に「謝罪」することだ。そうしていくばくかの謝罪金を支払う用意があることを誠実な態度で提案し、和解を求めるしかない。小生が考えるに現実的な方法はこの2つしかないが、被告らはこれとは別の態度をとる可能性が高い。
 確たる事実的根拠も示さないまま、中途半端な形で突っ張り、判決をもらうとなると、かなりの「金額」の賠償命令が出ることも予測される。本来は、張本人であるはずの瀬戸弘幸がこの裁判に補助参加するなどし、すべての責任をとるべき問題だが、瀬戸にそのような「根性」はない。所詮は無責任な人物にすぎないからだ。

カテゴリー:コラム, 黒田大輔

公明党の可能性

2009年8月29日 コメントは受け付けていません

2009/08/29(Sat)

 2、3日前、政権交代を視野に入れた民主党が、閣僚候補者の「身体検査」を始めたとの報道が流れた。まず身体検査をすべきは、代表の鳩山党首や前代表の小沢一郎氏ではないかと噛み付いた新聞もあったようだ。このことは、選挙後にいずれ火を噴くことになる問題だ。
 一方、漁夫の利を得ている格好は野党の日本共産党である。従来の組織票である基礎票は高齢化などでガタガタになっているものの、今回に限っては、無党派層の“流れ票”が一定程度期待できるようだ。その意味では、この政党も民主党と同じく、“風頼み”の政党になってしまった。同党ではすでに「小選挙区」の当選者を一人も出せなくなって久しい。今回も小選挙区の誘惑を捨てて、実質的には比例一本で勝負した。このように現行の小選挙区制度は、小政党にとっては極めて厳しい制度だ。
 その意味で今回注目されているのが、公明党が8議席を有する小選挙区の行方だ。関東2・関西6の構成だが、この議席をどこまで維持できるかは、現行の選挙制度における中小政党の可能性と限界を浮き彫りにする。公明党は50年前から、「まさかが実現」がお家芸。支えているのは一人ひとりの庶民にほかならない。

カテゴリー:コラム

党首の表情表情

2009年8月28日 コメントは受け付けていません

 連日のように選挙戦一色の報道がつづくなか、今回の選挙で個人的に印象に残るのは、何より公明党・太田昭宏代表のすっきりした表情である。情勢はかなり厳しいはずなのだが、どこまでもふっきれたような顔つきがその心境を表しているかのように受け取れるのだ。一方で、勝利を確実視されているはずの民主党代表の表情は到底すっきりしたものには見えない。300議席以上をとるだとかの楽観的な報道は繰り返されているものの、その後に起こる「災難」をすでに予期しているかのような面持ちにさえ映る。収支報告書の偽装、脱税疑惑など、いずれも自分でまいてきた種であり、自業自得といえばそれまでだ。長かった真夏の選挙戦も残り2日。各党とも最後の追い上げ。公明党にとっては、最後の5分間で勝負が決まるような緊迫した戦いが続く。

カテゴリー:コラム

矢野絢也が完全敗訴 山本高校改修費「詐取」疑惑報道で  東京地裁

2009年8月27日 コメントは受け付けていません

 不透明な金銭スキャンダルなどが原因で政界引退を余儀なくされた元政治家の矢野絢也が、月刊誌「財界にっぽん」の記事で虚偽事実を書かれたとして発行元の財界にっぽん社と執筆者の坂口義弘氏を名誉棄損で提訴していた事件で26日午後、東京地裁(民事50部)の廣谷章雄裁判長は一審判決を言い渡し、矢野側の請求を棄却した。
 問題となっていたのは「財界にっぽん」(2006年10月号・07年1月号)に2度にわたって掲載された特報レポートで、矢野が自身の母校である大阪府立山本高校・同窓会理事長の立場を“悪用”して、昭和52年ごろ、同校のテニスコート修繕費用200万円を詐取した疑惑を報じていた。これに対し矢野は「事実でない」として、2006年12月に1100万円の損害賠償を求めて訴えていたもの。
 この日言い渡された判決では、記事内容の真実性(※相当性ではない)を全面的に認め、原告・矢野側の訴えを棄却した。
 「財界にっぽん」ではこの報道以外にも、矢野がかつて「原野商法詐欺」事件の首謀者であった事実などを何度にもわたり大々的に報じてきたが、こちらについては矢野は訴えることすらなく、過去に詐欺商法で支援者らに多大な損害を与えてきた疑惑について、事実上“黙認”する態度をとり続けてきた。
 共通するのは、自分の政治的立場を利用して、カネを騙し取る手口である。

カテゴリー:コラム, 矢野絢也

「妙観講」と連携する勝共系カルト右翼

2009年8月26日 コメントは受け付けていません

 自分たちは正真正銘のカルトである統一協会=勝共連合と密接な関係を持ちながら、それを隠し、他の団体にカルトのレッテル張りをして活動をつづける「低劣右翼」の面々が、ますます醜悪な動きを見せ始めている。このほど妙観講関係者が立ち上げた「公明選挙を監視する市民の会」なるダミー団体と、あからさまな共同歩調を示しているからだ。
 この市民の会の副代表には、希代のペテン師・山崎正友(故人)のカバン持ちとして知られてきた佐貫修一のほか、学会本部職員でありながら女性問題や金銭問題を起こして職場を去った小多仁伯こと「古谷博」が就いている。違法盗聴も厭わないとされる日蓮正宗の謀略部隊が深く関与した組織であることは明白で、意図的な行動そのものにも見えるが、その“走狗”として勝共右翼が協力するという構図だ。
 まさに有象無象の集団の一時的連帯ともいうべきものだが、この右翼関係者らもさまざまな違法行為を重ねてきた関係で、すでに多くの訴訟ざたを抱え、その数はこれからもますます増えそうだ。
 上記の低劣右翼らは、朝鮮人を侮蔑し、韓国・中国をあしざまに罵る一方で、本格的な北朝鮮批判には踏み込まない“不思議な右翼”として知られてきた。その理由について、統一協会の教祖・文鮮明が北朝鮮生まれで、同国と深い親交があるためとの指摘がなされてきた。彼らが「似非右翼」と呼ばれる所以であろう。
 右翼を称しつつなぜ文鮮明と北朝鮮の関係に切り込まないのかと問われても、ダンマリを決め込んできた。

カテゴリー:コラム, 妙観講

マルチ商法疑惑の「山岡賢次」が早くも「農相」を希望

2009年8月25日 コメントは受け付けていません

 マスコミによって民主党大勝の予測が報じられるなかで、選挙現場にも緩みが目だっているようだ。今日付の毎日新聞は1面で、小沢一郎前代表の側近で、マルチ商法を擁護するための議員連盟で会長(=詐欺商法の応援団長)として活動し、多くの悪徳業者から献金を受け取っていた民主党国対委員長の「山岡賢次」が公示後、地元の農業団体との会合で、「小選挙区で勝てば農相を希望する」と述べていたことを明らかにした。政治家として多くの汚点をもつ人物が、小沢氏の威光を使って“猟官活動”を始めている実態を裏付けるもので、民主党の足元を象徴するような出来事だ。
 さらに本日付の産経新聞はオピニオン欄で野中広務・元官房長官のインタビュー記事を掲載。小沢一郎前代表が自民党時代から“建設族のドン”としてどう采配をふるっていたかを具体的に証言するもので、予算編成期になると、小沢氏は技監室の上座に陣取り、課長以上の幹部が報告に来ていたと生々しく伝えている。
 西松建設事件で明らかになったように、小沢氏は東北地方の建設関係を一手におさえ、「みかじめ料」なしには受注を得られないような仕組みをつくった上でそこに“君臨”し、莫大な利益を得ていた。まさに議員バッジをつけた経済ヤクザともいうべき姿であり、政官業の癒着の構図をそのまま体現した逸話として興味深い。

 【毎日jp】 http://mainichi.jp/select/today/news/20090825k0000m010074000c.html
 【産経ニュース】 http://sankei.jp.msn.com/politics/election/090825/elc0908250315003-n1.htm

カテゴリー:コラム, 民主党