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瀬戸某に「朝鮮半島」の血が流れているこれだけの「理由」(上)

2009年7月15日

 バイオ科学の進展により、日本人の起源をめぐる謎もさまざまに解明され始めている。DNAなどからその起源を追っていく試みともいえようが、それらによれば、日本人(日本列島に居住する住民)は、もともと縄文人がいたところへ、渡来系弥生人が朝鮮半島や大陸から大量流入したことに伴う「混血民族」ということになる。
 以前、マルチ商法の取材をしたときに、1人が1日に1人を勧誘すると、ネズミ算式にどれだけ増えていくかということを計算したことがあったが、1、2、4、8、16、32、64‥‥と1カ月もたたずに日本の全人口を超えてしまった。その図式を逆さまにすれば、我々の先祖の数と似たようなものになる。つまり、30代前にさかのぼれば、先祖の数はまさしく1億人を突破してしまうことになるのだ。
 要するに2000年単位という次元でみた場合、その血というか先祖は、1億人以上からの血を受け継いでいることになるのだ。ということはどういうことか。
 日本の古代国家の成り立ちから考えれば、現代の日本人が、渡来(系弥生)人の血を一定程度受け継いでいることは間違いなく、では次に、その渡来人はどういう集団かということに問題が移ることになる。
 DNA解析でいえば、日本人の型は大きくAとDの二階層に分かれ、「日本人Dと韓国人」は、遺伝的にもっとも近い集団のペアという(『日本人の起源』産経新聞社、2009年)。ただしこれは血の濃さの問題であって、日本人にはすべてに渡来人の血が流れていることは言うまでもない。まさに日本民族の先祖そのものが、大陸や半島からの渡来人ということになるからだ。
 渡来人は、呉越時代の中国南部の人たちが移動してきたという説もがあるが、結局は同じことで、そうした人々が朝鮮半島にも定着し、さらには日本列島にも流れてきたということにすぎない。2000〜3000年の長い交流期間をもつ“一衣帯水”性の強い「東アジア」において、何民族の血を引いているかといった議論は実は本質的にはあまり意味のある議論ではなく、それぞれがそれぞれの地で混血を繰り返してきただけの結果であり、元はほぼ同じ、同根同種の民族が、それぞれの地域で、それぞれの文化を形づくってきたにすぎないというべきであろう。
 元をたどれば「兄弟」にすぎない民族が、日本だ、韓・朝鮮だ、中国だなどとそれぞれ主張するのも自由だが、東アジア地域における1000年単位の交流の歴史を踏まえることなく、「自民族がいちばん優秀」であるかのごとき式の主張は、滑稽そのものに思えてくる。
 結論として、瀬戸弘幸には、朝鮮半島の血が一定程度流れている。これが東アジアに住む我々の分かちがたい「関係性」であり、日本民族という“架空のフィクション”を構築して隣接民族を排斥するかのような行動は、まさに自分の先祖に唾(つば)を吐きかけているのと同じく【愚かな行為】にほかならない。

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カテゴリー:コラム, 瀬戸弘幸
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