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思考能力乏しき「エセ右翼」瀬戸弘幸の「妄説」  3

2009年6月27日

 日本の古代国家の出発は、朝鮮半島からの渡来人(帰化人)なしには成り立たなかった。大和朝廷も奈良時代も同様であった。天皇家も例外ではない。朝鮮半島から渡ってきた渡来人は、そのまま日本列島に居住し、日本人の一部となった。その意味で、現在の韓国・朝鮮人の祖先である渡来人は、日本人の「祖先の一部」にほかならない。
 私事になるが、小生は古代から頻繁に韓・朝鮮半島と行き来したとされる九州北部の出身なので、ルーツをたどっていけば必ず「渡来人」の系統に行きつくはずだ。数年前、個人的に父方の戸籍をさかのぼる調査を行ったとき、祖父の祖父の父親、つまり5代前までは名前をたどれたが、それ以上は無理であった。おそらくその血の濃さは10%や20%といったレベルではなく、かなりの比率かもしれない。
 天皇家がいかに渡来人の影響を受けたかは、結婚式などの冠婚葬祭のときにも明らかだ。お祝いの衣装などは、まさしく韓国・朝鮮式の影響を強く受けたものだからだ。そのことを何より実感しているのが、在日コリアンなのである。
 「大和民族」とか「日本民族」の優越性を主張する者たちが、いかに現実から目をそむけたレベルかは容易にうかがえよう。彼らの他民族を排斥する傾向は、自民族優先主義ともいうべきもので、世界のどこにでも見られる風潮の一つだが、日本における場合、結局は、わが国の「一衣帯水」性に思考が及ばない能力の乏しさから来るものといわざるをえない。
 わが国は、古代の韓国・朝鮮人から「文字」を教わり、初期の国家をつくった。この事実を忘れてはいけない。「エセ右翼」の一派がそんなに「日本民族」を強調したいのなら、そうした結果いま得られている「文字」を彼らは使うべきでない。やるのならそこまで徹底して闘争をおこなうべきだ。自分たちは歴史的にさまざまな「恩恵」を受けておきながら、間違った理屈のもとに、狂信的な差別的行動を繰り返す。まさに日本社会のダニともいうべき存在である。
 もう一度繰り返すが、そんなに朝鮮人が嫌いなら、朝鮮人から伝わった文字を使うな。またそうした文字を使ったブログなど即刻閉鎖せよ、ということだろう。

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カテゴリー:コラム, 瀬戸弘幸
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