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エセ右翼・瀬戸某を「コリアン系日本人」と認定

2009年6月24日

 最近、講談社学術文庫から『帰化人 古代の政治・経済・文化を語る』という書籍が刊行された。過去の単行本を新たに文庫化したもののようだが、そこで戦後日本古代史の発展の基礎をきずいた歴史学者とされる著者が、次のように記している。
 「祖先の数を計算してみればすぐにわかることだが、現代のわれわれの一人一人は、すべて千数百年前に生活していた日本人のほとんど全部の血をうけていると言ってもよいほどである。だからわれわれは、誰でも古代の帰化人たちの血を10%や20%はうけていると考えなければならない。われわれの祖先が帰化人を同化したというような言い方がよく行われるけれども、そうではなくて、帰化人はわれわれの祖先なのである」
 ここで使われている帰化人は、渡来人の意味であり、現在の国家でいえば、韓国・北朝鮮に住んでいた人々のことである。つまり、日本人はだれもが10%や20%はコリアンの血を受け継いでおり、コリアンはわれわれの祖先の一部である、と著名な歴史学者が書き残しているわけだ。
 要するに現在いわれる日本民族なるものは、コリアン系日本人にほかならず、祖先をたどれば、朝鮮半島に暮らすコリアンと同根同種にほかならない。
 日本のエセ右翼・瀬戸一派はそうした歴史認識さえもたず、1000年か2000年ほどこの島に長く居ついたという「特権」を振りかざし、100年以内に日本にわたってきた“遠い親戚”らに対し、その苦労も知らず、悪しざまに罵声を投げつけ、嫌がらせ行動を繰り返しては悦に入っている。こんな愚かな日本人も珍しかろう。問題はこうした人間が、日本には少なからず見受けられるという「現実」のほうである。エセ右翼など、所詮はどこまでいってもエセ止まりにすぎない。
 渡来人が日本に住む人々に文字を伝え、稲作を教え、日本文化の始まりを育んだ。「右翼」を名乗る者なら、その「恩義」に少しは思いをいたせ、ということではないのか。日本国の≪歴史と伝統≫をわきまえないような者たちが、そもそも「右翼」であるはずもない。

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カテゴリー:コラム, 瀬戸弘幸
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