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矢野絢也の素顔  53  原野商法を訴えられない“詐欺男”

2009年6月12日

2009/06/12(Fri)
 2005年以降、多くの過去の悪事が指摘されたなかで、矢野絢也が唯一、いまだに訴えることができないでいる事件がある。1972(昭和47)年ごろから支援者を相手に行ったと指摘されている原野商法「詐欺」事件についてである。
 この事件については、「財界にっぽん」という雑誌が2005年12月号から連続キャンペーンを行った。騙された被害者が最初に名乗りをあげ、ジャーナリストがルポ記事を掲載した。矢野を“詐欺師”と指摘する、同人にとっては我慢ならない記事のはずだったが、なぜかこの問題では“スルー”し、別の記事を訴えた経緯がある。
 原野商法の指摘については、土地登記をはじめ、確たる被害者の声もあり、矢野ファミリーが接待された証拠写真などもそろっている。とても言い逃れはできないと観念した結果にほかならない。要するに、「事実」の前には最初から“完敗”するしかなかったのである。いうなれば、自分が現役政治家時代から、「詐欺行為」に手を染めていたことを自認するしかなかったわけだ。
 代わりに訴えたのは、山本高校という出身校をめぐるテニスコート工事をめぐる詐取事件に関する疑惑である(現在、係争中)。
 これらからわかることは、言い逃れができる場合は、とことん言い逃れするという同人に特徴的な性向である。痕跡が明確に書面上に残ってしまう土地問題では言い逃れは難しいものの、一方でそうした証拠が残りにくい「株」問題では、いくらでも言い逃れをする余地がある。実際、そのように行動してきたことは、多くの国民が知っている。
 矢野がもしも潔癖な元政治家であったならば、いの一番に先の原野商法詐欺の指摘について名誉棄損で訴えていたはずだ。自らの「潔白」を法廷の場で証明できたはずである。だがそれもできなかった。結局は、どこまでも“汚れきった過去”をもつ、国民騙しの行動を証明したにすぎなかった。
 2005年の記事はすでに3年の時効をすぎてしまっている。今後も訴えることはできないはずだ。

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カテゴリー:コラム, 矢野絢也
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