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敗訴したワック側が上告  土井たか子名誉棄損事件

2009年6月9日

 月刊誌「WiLL」が2006年5月号に掲載した記事に対し、土井たか子(本名・土井多賀子)元社民党党首が名誉棄損で訴えて1審・2審ともに勝訴していた裁判で、敗訴した一審被告のワックら側が最高裁判所に上告していたことがこのほど明らかになった。
 上告したのは、一審被告となっていた発行元のワック・マガジンズ株式会社(現在、ワック株式会社)、「WiLL」の花田紀凱編集長、記事執筆者の花岡信昭・元産経新聞政治部長の3人。
 問題となった記事は「拉致実行犯 辛光ス釈放を嘆願した“社民党名誉党首”」というタイトルで、そのなかで「土井氏の本名は李高順」との小見出しを立て、土井氏が元朝鮮人でそれを隠して政治家をつづけたかのように事実摘示していた。だが、土井氏側が事実無根として訴えると、被告側はなんらの具体的な証明もすることができないまま、一審の神戸地裁尼崎支部の判決では「明らかに虚偽」として被告ワックら側に200万円の賠償責任が命じられ、さらに今年4月の大阪高裁判決でも同様の結果となっていた。ワック側は2ちゃんねるなどに氾濫していた噂レベルの情報を鵜呑みにし、土井氏の戸籍を調査するなどの最低限の取材すら行っていなかった。そのためワック側は記事の誤りを全面的に認め、一審判決以前の同誌2008年11月号で自発的に「謝罪広告」を掲載していた。

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カテゴリー:コラム
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