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朝日に習えば、早川清は「解任」がスジ

2009年4月27日

 今日発売された「サンデー毎日」(5月10・17日号)で評論家の佐高信・金曜日社長が政経外科のコラムで、今回の「週刊新潮」虚報事件について痛烈に皮肉っていた。「『騙された』とは、ジャーナリスト失格を自ら宣言したことです <『週刊新潮』編集長への手紙>」というタイトルで、同誌を育てた故齋藤十一と今回の事件を引き起こした早川清編集長とのかかわりにふれながら、早川氏のことを「才能のない俗物」と斬り捨てている。
 「だまされるということ自体がすでに一つの悪」との引用された言葉は、説得力をもっている。さらに現在発売されている月刊誌「WiLL」(6月号)掲載の右翼関係者の16ページにおよぶ文章も興味深い。右翼関係者と「週刊新潮」編集部とのこれまでの抗議などの経緯を明かし、担当デスクが「K」というイニシャルであることを記述している。Kといえば、小生がまっ先に思い浮かべるのは草野だが、今回はどうも別の人物らしい。
 この文章では、「今回の『週刊新潮』の『赤報隊実名報道』は朝日の伊藤律架空会見と同様、間違いなく歴史に残るに違いあるまい」と断じたうえで、告発者となった男性と面談した週刊誌記者(他誌と思われる)の発言として次のような言葉が紹介されている。
 「話していても30分おきくらいに話の展開が変わり、一般の人でも、コイツはおかしい、とすぐに感じますよ。新潮はよく、あんな男の話を信じましたね。島村一人では、絶対に4回の連載に耐えられる話の筋など作れないでしょうね」
 要するに、新潮側の確信犯的な「創作」が加えられない限り、今回の手記は成り立たないようなお粗末な人物にすぎなかったと指摘しているわけである。
 “捏造創作手記”と疑われている責任者の早川氏は、佐高社長が指摘するように「自分が責任を取って退社するでもなく」、これからは「週刊新潮」と「新潮45」を統括する取締役に“昇格”するという。読者をこれほどバカにした責任の取り方が世の中に存在するだろうか。
 先の朝日新聞の伊藤律事件では、担当記者は退社、支局長は依願退社、編集局長は解任になったとWiLL誌で紹介されている。これに習えば、週刊新潮のKデスクは依願退社、早川清部長(取締役)は解任あるいは解雇となるべきだが、話はあべこべとなっている。
 もはや、新潮メディアにおいては、朝日新聞を批判する「資格」は存在しなくなったということだ。さらに今後も政治家や企業人など、さまざまな不祥事に基づく責任の取り方について、「週刊新潮」および「新潮45」には、それらを批判する「資格」は一切なくなったということでもある。

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