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矢野絢也・現代裁判  高裁判決はひっくり返る

2009年3月27日

2009/03/27(Fri)
 矢野絢也と「週刊現代」が元公明党議員3人に名誉棄損で提訴されて一審で完全敗訴していた裁判で、本日午後1時30分、東京高裁(民事17部)で控訴審判決が言い渡された。主文を言い渡した南敏文裁判長は、矢野が「念書」をつくって3人に引き渡した手帳を返却するように一審原告らに命じるとともに、一審原告側が矢野に対し逆に精神的慰謝料として300万円を支払うよう命じた。
 2007年12月の東京地裁判決は、被告矢野と発行元の講談社に対し、連帯して660万円の損害賠償の支払いとともに、それぞれ謝罪広告を掲載するよう命じていた。これに対し、一審原告は矢野がリークしたとの部分が認められなかったことや賠償金額を増額すべきだと主張して控訴し、敗訴した一審被告らも控訴していた(=双方控訴)。矢野絢也はこの裁判の一審における本人尋問で、数々の「偽証」を働き、その事実を決定的な証拠とともに暴かれていたが、東京高裁は一審で物証として提出されていたICレコーダ記録の信用性について、地裁判決とは正反対の判断をくだしたもの。
 話は変わるが、昨日の「週刊現代」裁判判決は衝撃的であった。日本相撲協会に対して、わが国史上最高の4290万円の賠償命令とともに、取消広告まで命じられたからだ。今月上旬にも同じ相撲協会の裁判で命じられた1540万と合わせ、総額6000万円近くにもなる。同協会の関連では、もう一件の事件も係属されているので、それを加えると記録はさらに伸びそうだ。
 これまで一件あたりの名誉棄損裁判における賠償記録は、新潮社の発行する「フォーカス」(すでに廃刊)が、熊本県の医療法人幹部らの交通事故を保険金詐取疑惑として12週にわたって連続キャンペーンし、1980万の賠償命令を受けたのが最高。この記事を担当したのは、4月から「週刊新潮」編集長に就任すると報じられている酒井逸史氏だが、今回の「現代」判決はそれを優に上回り、一挙に2倍以上も記録を更新したことになる。

 【アサヒコム】 http://www.asahi.com/national/update/0327/TKY200903270439.html

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