ホーム > コラム, 矢野絢也 > 矢野絢也の素顔  28  「政治家に金を渡すときは新聞紙に包め」

矢野絢也の素顔  28  「政治家に金を渡すときは新聞紙に包め」

2009年3月25日

 “偽証常習犯”で知られる元政治家の矢野絢也が月刊誌「財界にっぽん」などを名誉棄損で訴えている裁判で、3月11日に法廷に立った矢野元秘書の男性は興味深い発言をした。男性は秘書を辞めたあと、矢野の紹介で健康食品会社に“転職”。関連企業の社長として経営を任され、その後業績は順調に伸びていったという。そうして1979(昭和54)年に2年ちょっとで赤字会社を黒字に転じると、100万円単位の現金を矢野のもとへ届ける機会が増えたという。いわゆる政治献金であろう。そうした関係が同社を去る87年まで続いたという。さらに多いときには200万円くらいを届けたこともあったという。注目すべきは、その際、現金を新聞紙に包んで渡すことが多かったという証言だった。その理由を弁護士に尋ねられて、元秘書の男性は次のように答えた。
 「政治家に金を渡すときは、新聞紙に包むものだと言われていたためと思う」
 要するに、政治家に金をもっていくときは通例、新聞紙に包んでもっていくものだと秘書時代に矢野から言い含められていたからということだった。この瞬間、原告席に座って男性の証言を聞いていた矢野本人は、何やら思わず懐かしそうに顔をほころばせていた。
 傍聴席から見ていると、矢野は実際にそうやってさまざまに現金を受けとっていたのだなと感じさせる瞬間だった。もちろん、自民党筋などからの「黒い金」を含んでのことである。

広告
カテゴリー:コラム, 矢野絢也
%d人のブロガーが「いいね」をつけました。