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矢野絢也の素顔  22  「策士、策におぼれた」と法廷で面罵された元委員長

2009年3月10日

 小沢献金問題で揺れる民主党が、昨日開かれた参院予算委の理事懇談会で、いまさながら「政治と宗教」の集中審議を求めたと報じられている(本日付赤旗2面)。そうした動きに対し、同じ民主党内からも「ズレてるなあ」という声があがったという。与党理事からは「やるべきは『政治と金』の問題では‥‥」との当然の声もあがったようである。
 民主党の一部議員が求めているのは矢野絢也の参考人招致らしいが、この男がいかにウソつきであるかはこれまで至るところで馬脚を現してきた。3人の公明党議員OBに国会手帖を預けた問題でも、矢野は法廷において「渡せ、渡せの強引な押し問答だった」「必死の形相、必死口ぶりだった」などと証言したものの、実態はまったく異なっていた。その後、原告側から“弾劾証拠” として、その際の会話すべてを録音した音声記録が証拠提出され、矢野の「偽証」はもろくも崩れ去ってしまう。
 矢野に残された主張は、もはや「その記録は偽造されたものである」との“言い逃れ”くらいしか残されていなかった。事実、同人はそのように主張し、自著でもそうした主張を繰り返している。だが、客観的に見て信用性はほとんどない。同人の主張は大きく変遷し、常に都合よく変わってきたからだ。
 法廷で矢野の偽証が明らかになった瞬間は、傍聴している立場からは誠に興味深いものだった。原告側代理人が途中でこう切り出した。
 「ところで、3人は念のため、本件のすべてを録音していました」
 「ああ、そうですか」
 矢野はつられるようにそう答えた。その後、矢野側代理人が法廷における音声再生に異議を呈すると、裁判官は合議のためいったん退席した。そのとき雑談するように、原告代理人は証言席に呆然として座る矢野に対しこう告げた。
 「残念ながらパーフェクトにはまったわけですよ。矢野さんは策士、策に溺れたわけです」
 このときも矢野は、即座に反応している。
 「ひとの神経を逆撫でするようなことは言わないでください」
 これらは尋問調書には記録されていない会話とも思われるが、この時点ですでに、≪策士が策に溺れた≫姿にほかならなかった。矢野は「手帖を強奪された」との自説を貫くため、虚構の物語を作出し、そのための裏付けとして多くの偽証を繰り返していた。さらに妻・満子や秘書の女性にも同じように偽証させていた。それらが「物証」のもとに簡単に切り崩されてしまったからだ。
 矢野絢也の生きてきた政治の世界はその程度の≪言い逃れ≫でも十分に通用する世界だったかもしれないが、「法廷」はそれほど甘いものではなかった。「神経を逆撫で」したかどうかはともかく、やはり、策士は策に溺れてしまったのである。

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