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「週刊新潮はネット媒体と変わらない」(大谷昭宏)

2009年3月3日

 本日首都圏で発売された「週刊朝日」「サンデー毎日」の両誌が、週刊新潮のデマ手記問題を“後追い”している。この問題は社会に大きな影響を与え、いまだウヤムヤにできないということだろう。なかでも「週刊朝日」(3月13日号)は、新潮手記のなかで実行犯に指示したとされた元米大使館職員の「激白」を3ページにわたって掲載している。これを読む限り、新潮に4回も連載した自称・実行犯は、あくまで“自称” の存在であって、実態は単なる「詐欺師」にすぎないようだ。結局のところ、「週刊新潮」は、こんな詐欺師にだまされたということでしかない。ジャーナリストの大谷昭宏氏がコメントの中で、「週刊新潮の態度はネット媒体」と変わらないと書いているが、まさにそのとおりだと思える。
 「週刊新潮」が詐欺師の虚言を面白おかしくデフォルメし、手記に仕立て上げたのはこれが初めてではない。近年では13年前の1996年2月、函館市に住む詐欺夫婦の虚言をもとに狂言手記を掲載し、その後問題になったことがある。この夫婦も、地元では多くの市民から金を騙し取り、返済せずに、多くの裁判で敗訴していた「札付きの詐欺師」だった。構図は今回もまったく同様である。
 話は変わるが、本日付の朝日新聞によると、文藝春秋社の月刊誌「諸君!」が休刊を決めたそうだ。5月1日発売の6月号が最後になるという。“希代のペテン師”山崎正友やそれらを情報源とした内藤国夫(故人)などを使って、さんざんデマ報道を繰り返した雑誌だった。山崎がかつてゲラ刷りを自身の恐喝行為に利用した「月刊現代」につづき、同人のゆかりの雑誌が休刊するのは2誌目か。

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