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矢野絢也の素顔  14  「詐欺師」と親密に付き合う

2009年2月22日

 2000年8月28日、東京地検特捜部の手によって一人の詐欺師が逮捕された。証券投資会社クレアモント・キャピタル・ホールディング社長の古倉義彦(当時39)などで、容疑は中堅生命保険会社・大正生命保険から85億円を騙し取ったというものだった。さらにその後も取り込み詐欺が発覚するなど、余罪は相次いだ。結局、大正生命はこれをきっかけに“破綻”することになる。ひとりの詐欺師の行動により、わが国の金融機関がひとつ潰れたのだ。東京高裁は2005年、詐欺罪で古倉に懲役8年の実刑を言い渡した。現在、服役中のこの男の金儲けのアドバイザー的役割を果たしていたのが実は「矢野絢也」であったことは、意外と知られていない。
 「中央公論」(2000年11月号)などによると、古倉は矢野のことを「師」と仰いでいたようだ。記事には次のように書かれている。
 「矢野氏は平成9年6月、新宿区内に約100坪の土地を取得、翌年、3階建ての豪邸を新築している。ワインセラーなどもあって、贅をつくした造りに訪れた人は矢野氏の資産家ぶりに驚くほどだが、『矢野さんも凄い家を建てたもんだね』といった友人に対し、古倉被告は『まァ、僕がついているんだから』と、ニヤッと笑って答えたという」
 ここで書かれた「豪邸」とは、現在矢野が居住する新宿区・市谷甲良町の自宅のことで、文面どおりに受け取れば、この詐欺師の世話になって新築した建物のようである。
 古倉受刑者は、詐欺事件の公判中にも、虚偽文書を証拠提出するなどし、別件の有印私文書偽造で有罪(懲役10カ月)が確定している。あの“希代のペテン師”山崎正友も、自身の刑事事件において虚偽文書を提出して問題になった過去があるが、詐欺師と呼ばれる者たちは、どこまでも似たような行動をとるものだと感心させられる。そんな詐欺師たちと、金のためならと親密に交際してきたとされる「元公明党委員長」という存在など、“社会悪”そのものとしかいいようがあるまい。
 ひと様のためでなく、「自分のため」。矢野はひたすらこの生き方に徹してきた。そんな≪詐欺師のお仲間≫の書物を今後も刊行予定という講談社は、そのへんの事情をよくよく弁えたほうがよい。

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カテゴリー:コラム, 矢野絢也
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