ホーム > コラム, 矢野絢也, 講談社 > 矢野絢也の素顔  2  追い詰められる“ポーズ訴訟”

矢野絢也の素顔  2  追い詰められる“ポーズ訴訟”

2009年1月30日

 元公明党委員長の矢野絢也が昨年教団を脱会し、提訴に至ったことはすでに本人がメディア上などでさんざんに騒いできた。実はこの約1年半ほど前に、矢野が訴えた別の名誉棄損裁判があった。ある雑誌社を対象に訴えたものだが、矢野はこのことを公には一言も触れたことがないようだ。「財界にっぽん」という雑誌で、同誌は2005年12月号から、矢野の「原野商法」被害を訴える当事者の手記を掲載するなどして、矢野批判キャンペーンを始めた。その一連の流れのなかで、矢野が出身高校である大阪府立山本高校の同窓会からカネを騙し取ったとの記事が掲載されると、まもなくそれらを名誉棄損で訴えたのである。現在、訴訟は進行中のようだが、実は、この裁判のほうが冒頭の訴訟よりも先に結果が出ると見られていることもあり、関係者の間で注目されている。
 例えば現役の政治家などがメディアの種類を問わず、自身の醜聞を記載され、「事実でない」と主張して訴えるケースはまま見られる。いわゆる“ポーズ訴訟”というべきもので、判決では請求が棄却されて、逆に訴えたことで「墓穴」を掘ることが多い。極端な場合は、ポーズで訴えておいて、ほとぼりが冷めたころに勝手に取り下げるといった政治家もいる。実はこの裁判もこうした“ポーズ訴訟”の側面があると見られるからだ。
 政治家がらみではないが、ポーズ訴訟で墓穴を掘った著名な例としては、日蓮正宗の阿部日顕という法主(当時)が米国シアトルで売春婦とトラブルになった過去の出来事を指摘され、「ホテルから一歩も出ていない」などと虚言をはいて名誉棄損提訴し、逆に一審判決で真実性を認定されてしまうという失態をさらしたことがある。さらに最近も、元弁護士の山崎正友がこれもウソ、あれもウソと言って訴えていた裁判で、ほぼすべての争点で記述内容の「真実性」が認められ、請求を棄却されて墓穴を掘った。実は矢野の訴訟も、これらと同じ結果になるのではないかと見られているからだ。
 雑誌社を訴えた裁判で不可解なことは、それまで延々と続けられてきた「原野商法」疑惑のキャンペーン記事に対しては一切訴えることもなく、逆に2〜3度扱ったにすぎない山本高校同窓会事件だけを訴えている点である。このことは、自らが過去に有力支援者を「原野商法」で騙したという事実を認めているに等しい訴訟行為にほかならない。
 矢野絢也が争点の核心部分においてさえ法廷でシャーシャーと虚言を用いることは、同人が一審で完全敗訴した「週刊現代」裁判ですでに実証済みである。山崎正友などと同じく、金銭欲にまみれた人間の用いる“虚言”は、最後は必ず法廷で真実を暴かれるという証明かもしれない。

 ●「週刊新潮」が本日も敗訴
 http://www.toonippo.co.jp/news_kyo/news/20090130010009751.asp

広告
カテゴリー:コラム, 矢野絢也, 講談社
%d人のブロガーが「いいね」をつけました。