裁判私事

2009年1月13日

 小生が「物書き」として訴えられた名誉棄損裁判は2002年9月、山崎正友が訴えてきたものが最初だった。結局、同人から起こされた3件の裁判がいまも残っているが、この間、6件の裁判の当事者となってきた。2003年3月に日本共産党から名誉棄損と著作権法侵害で訴えられた裁判は、原告である先方が機関紙上でさんざん自分たちの言いたいことを主張し終わると、提訴から2年もたたない時期に訴訟を取り下げてきた。同時に起こしていた刑事告訴も取り下げた。結局、この裁判で負けることはなかった。
 一方、取材もしない悪質な思い込みだけのデマ記事で中傷されたために当方から起こした対乙骨某裁判(2件)では、訴訟上の紆余曲折はあったものの、昨年9月、“完全勝訴”が最高裁で確定した。
 最期に残ったのがペテン師・山崎の起こしてきた濫訴裁判の一部だったが、本年後半には本格的な訴訟展開になると思われていた矢先、原告本人が他界してしまった。今後これら裁判の結末がどうなるかは、次回期日(多くが2月)になってみないとわからないが、原告本人以外に内容を詳細に把握している人物は存在しないので、事実上、続行することは不可能と思われる。結局、7年近くにわたって複数の裁判を抱えてきた身としては、裁判から解放されるのは一つの区切りである。
 「ジャーナリスト」という肩書きをもつ個人にとって、たとえ一度でも名誉棄損訴訟で敗訴すると、それはそのまま仕事のキズとして残りかねない。仮に「真実性」の部分で負けたとなれば、なおさらだ。デマで相手を傷つけたことを司法に認定されたことになり、取材のお粗末さを示す汚点となるからだ。
 それでも世の中には、5回も6回も名誉棄損訴訟で敗訴を続けている「報道失格者」も存在する。こうした手合いはギネスブックに載せたほうがよいかもしれない。例えていえば、資格も能力ももたない「自称医者」が、見せかけだけの医院を構えて、“違法診療”を続けているのと同じ姿にほかならない。
2009/01/12(Mon)
下げ止まらない「週刊現代」
 メディア批評誌「創」の最新号(2月号)によると、最新(2008年上半期)の出版社系4大週刊誌の平均実売部数は次のとおりという。
 ○週刊文春   50万2709
 ○週刊新潮   44万4114
 ○週刊ポスト  30万6010
 ○週刊現代   26万4389
 いずれも近年の出版不況のあおりを受けて減少傾向にあり、なかでも「週刊現代」は下げ止まらない。すでに採算分岐点を割っており、「赤字は年間20億円に達する」(創)とも見られているようだ。このほど休刊した「月刊現代」でさえ赤字は年5億だったとされ、このままでは休刊の事態は避けられそうにない。
 さらに他誌に比べると踏みとどまっているとはいえ、「週刊新潮」も前期より5万部程度落ち込んだ。
 本年は「週刊文春」や「週刊現代」が創刊されてから50周年の佳節を迎える。それぞれ記念のイベントなどを企画しているようだが、週刊誌に限らず、今年も多くの雑誌媒体が休刊を余儀なくされそうである。

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カテゴリー:コラム, 講談社, 新潮社, 乙骨
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