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「福本潤一」が書けなかった「矢野絢也」の金銭スキャンダル

2008年12月4日

 なぜか講談社が創価学会関連書籍をこのほど数冊たてつづけに出版したなかで、元公明党参議院議員「福本潤一」の著作は“元学者”の書いた本とはとうてい思えない。同書では「元公明党議員の金銭スキャンダル」という項目がもうけられており、過去の事件が取り上げられているものの、肝心のある人物の疑惑については一切触れられていない。元公明党委員長の「矢野絢也」が明電工をめぐる金銭スキャンダルで億単位のカネを動かしていた事実などが≪意図的≫に省かれているからだ。
 矢野絢也といえば、公明党の歴代委員長のなかで唯一、自ら起こした不祥事が原因で引責辞任した人物として知られ、その後、評論家に転身した男であり、公明党の過去の議員なかで、もっとも悪辣な「金銭スキャンダル」を起こした張本人といってよい。そうした行為によって、地元大阪の支持者がたいへんつらい思いをしたことは有名な話である。
 矢野はすでに衆院初当選から10年もたっていない昭和40年代後半の段階から、「原野商法」という詐欺事件を起こしていたことが指摘されており、自らの母校・山本高校の同窓会長にあったときにも詐取事件を起こしていたことが報じられている(現在、係争中のようである)。同人の土地・建物をめぐる疑惑も数多い。東大阪市にあった豪邸や奈良・生駒市での土地転がし疑惑、さらに東京・新宿区の時価数億円の豪邸などである。
 そうした“金銭疑惑”にあえて目をつぶった福本潤一は、参議院議員の現職時代から、国会で記者会見を主催する際、都合の悪い記者(=自分を批判しそうな記者)は自ら排除するような“公人感覚”の持ち主だったので、議員として持つべき「公正な態度」に疑念がもたれていたが、このような書物を公刊するあたり、まともな平衡感覚の持ち主とはとうていいえないだろう。

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カテゴリー:コラム, 矢野絢也
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