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「多種類の犯罪行為」を示すサイコパス

2008年11月7日

 JR大阪駅前の路上で、車ではねた相手を約3キロも引きずって殺した容疑者(22)が先日逮捕された。無免許で飲酒運転と当初報じられたが、それだけでなく、保険金詐欺で過去に有罪判決を受けていた人物であったという。熊本県内で追突事故を装い、保険金630万円を騙し取ったという罪である。
 世間では多くの犯罪報道が紙面をにぎわすが、犯罪者には「良心の呵責をもつタイプ」と「そうでないタイプ」の2種類に分けられる。このケースはまぎれもなく後者であろう。仮に前者のタイプであれば、3キロも引きずったりしないし、さらにはその後も逃亡生活を送ったりしない。しかも逮捕されたときは、ホストの仕事につき、ラーメン屋で友人らと談笑して酒を飲んでいたというのだからなおさらだ。「多種類の犯罪行為」は、サイコパスの特徴の一つといってよい。
 例えば、「ロス疑惑」の三浦和義は10代で、殺人を除くあらゆる犯罪を重ねた。放火の数も2度や3度のレベルではない。悪質放火魔にちがいなかった。窃盗、婦女暴行、免許証偽造など数限りない。実は欧米の犯罪心理学の世界では、こうした「人格」の傾向は生涯変わらないものとされている。その証拠に同人は人生の晩年においても、2度にわたって万引き行為が発覚している。一度は東京・赤坂の書店で、さらに神奈川・平塚のコンビニ店で。
 共通するのは、いずれも事件後、平然と容疑を否認し、さまざまな理屈をつけて言い逃れすることだ。これもサイコパスの顕著な特徴そのままである。たまたま発覚したのは2回だったが、実際はその何倍かの犯行を繰り返していたと見るのが自然であろう。こうした良心の呵責なき者たちは、人を殺すことにも特段、躊躇をおぼえないとされる。現実に妻殺害計画を立案し、元女優にそれを実行させた行為は、複数の刑事裁判で明確に認定されている。
 弁護士による犯罪では、顧問先を恐喝して弁護士資格を失った山崎正友という人物も、恐喝罪以外の多くの犯罪行為がつきまとっている。賭博麻雀で逮捕されたこともあるし、手形詐欺などの多くの経済犯罪に手を染めたことでも知られる。こうした者たちは、良心の呵責がないゆえに「多種類の犯罪行為」に手を染めることができるのだ。
 かといって、サイコパスのすべてが「犯罪」をおかすわけではない。サイコパスに共通する顕著な特徴は、嘘や言い逃れ、操作性、ふしだらな男女関係などだが、一度も刑務所に入らないサイコパスも数多く存在する。ただ、その人物の生き方は「不誠実」そのものである。自分の行為にけっして責任をとることはないし、平然と嘘をつく。
 東京・東村山にもそうしたサイコパス的人物が存在する。サイコパスに関わると多くの者は「不幸」を背負う。こうした事例には事欠かない。

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