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これでは「朝木明代」と同じではないか  「真相確定」阻止のための自殺か

2008年10月12日

 昨日の昼過ぎ(日本時間)、三浦和義容疑者がロスで自殺したそうだ。ロス市警は「新たな証拠」の存在も匂わせていたから、これからの裁判で「真相」が明らかにされる予定だったが、被疑者の自殺によって、真相が法廷で明らかにされる機会は永久に失われてしまった。これでは95年の東村山市議の転落死事件とまったく同じ構図である。唯一異なるのは、拘置所内の自殺ということが明らかなようなので、「他殺」などと騒ぐバカが出てこないだけのことである。私には、罪が確定することを避けるための自殺としかとうてい受け取れない。
 三浦和義容疑者の半生は≪犯罪まみれの人生≫そのものだった。同人の前歴を最初に暴いたのは「フォーカス」(1984年2月3日号)とされる。そこで明らかにされた事実は、1947年生まれの同人は、17歳のときに逮捕された。罪名は7件の放火。68年に懲役10年の判決を受け、「問われた罪は、放火、強盗、婦女暴行、強迫、窃盗、銃刀法違反、公文書偽造‥‥殺人を除くほとんどに及ぶ」。さらに保険金詐取の常習犯でもあった。良心の呵責など、ほとんどなきに等しいと思われる人格だった。
 いずれも、「週刊文春」の調査報道が火をつけ、その後追い報道などにおいて出てきた事実だが、いまから振り返ると、文春報道はまさに≪調査報道のホームラン≫ともいうべき仕事だった。
 日本の司法において認定され確定した結論によれば、三浦容疑者は妻(当時)を殺害するため、81年8月、ロサンゼルスを一緒に旅行中、日本人女性に妻を襲わせ、未遂に終わる(=殴打事件・三浦は懲役6年の実刑)。一方で、その妻が死亡することになった同年11月に起きた銃撃事件では、かろうじて、無罪を勝ち取った(三浦は妻の死亡で1億6500万円の多額の保険金を受け取っていた)。
 日本ではこの「無罪」の一点だけを宣伝して、まるで彼の人生のすべてが無実であるかのように演出するメディアや運動家が後を絶たないが、まったく間違っている。なぜなら、三浦和義の人生ほど、「犯罪」に色濃く染められた人生はこの世におそらく存在しないからだ。上記のような意図的で偽善的な“宣伝”を許していては、とんでもない「誤解」を世に広めることに加担する結果になりかねない。
 サイコパスは表面的魅力をもち、多くの人間を操作する能力をもつ。三浦はその典型というべき人物であった。さらに近年、明らかになったものに、同人が「万引き」の常習犯だったという歴然たる事実がある。わずか3600円の万引き行為を正直に告発したコンビニ店主の≪小さな正義 ≫に対し、三浦は逆に高額の訴訟をふっかけるといった「お礼参り」を実行してきた。マスコミ各社(テレビ局)の代わりに訴えられる格好となった「被害者」にすぎないコンビニ店主は、正直ほっとしたのではあるまいか。
 一方、三浦和義の周辺での殺害事件は、妻・一美さんだけではなかった。白石千鶴子さんの死もいまだ真相は解明されていない。すなわち、2件の殺害事件について、まだ「真犯人」は明らかになっていない。この点が、たとえ「銃撃事件」においてだけ「無罪判決」を得ようとも、三浦容疑者の疑惑が、松本サリン事件の被害者であった河野義行さんの事件とまったく様相を異にする原因であろう。
 日本では三浦和義の「無罪判決」を、“特定の運動に利用したい一部の人たち”が過度に「無罪」の側面のみを強調してきただけのことで、事件の構図からすれば、「銃撃事件」では単に検察の見立てが甘く、証拠が足りず、有罪にできなかったということにすぎない。要するに、「疑わしきは罰せず」という推定無罪の原則を厳格に適用する判決だったというだけで、完全にシロとみなされたわけではない。
 三浦容疑者の人生を振り返ると、それはサイコパスの生き方そのものであったとさえいえる。青少年時代の非行、多種類の犯罪行為、口達者・表面的魅力、病的にウソをついて人をだます、狡猾さ・操作的、乱交的な性関係など、いずれも完全に当てはまる。サイコパス・チェックリストで診断すれば、おそらく30点を超すことは間違いない、日本では珍しい≪完璧なタイプのサイコパス≫といえた。
 サイコパスはけっして「正直者」ではない。自分を守るためなら、どんな種類の「ウソ」でも平然と言い通す。良心の呵責を欠いたゆえの行動だからだ。古今東西、このことだけははっきりしている。

 【参考サイト】 http://tetorayade.exblog.jp/d2008-10-12
 【一美さん母親のコメント】
 http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/081012/crm0810121340014-n1.htm 

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カテゴリー:コラム, サイコパス
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