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土井たかこ裁判、判決へ

2008年9月16日

 「月刊現代」だけでなく、「論座」も休刊の運びだ。月刊誌という形態の媒体が、営業上かなり困難を伴っているように見える反面、右側の雑誌はさほどでもない。たとえは「WiLL」「諸君」「正論」などが休刊になる気配はない。弱まっているのは、相対的に左側である。共産主義が進歩的思想と長年にわたって勘違いしてきた日本の左翼陣営が、新時代へうまく対処できていない証左のように思える。
 歴史家アーノルド・トインビーによれば、ナショナリズム(国家主義)はギリシア・ローマ時代からある「古代宗教」の一つにすぎない。その古い宗教が、日本に復活しているのが最近の世相といってよい。同氏によれば、キリスト教の衰退とともに、共産主義、科学技術、国家主義が世界宗教の三本柱となったというが、うち共産主義は事実上すでに“思想崩壊”し、実質的に残っているのは、「科学技術信仰」と「国家主義信仰」ということになるのだろうか。
 その「国家主義信仰」の日本における事実上の機関紙の一つといってよい月刊誌「WiLL」が2006年5月号で、元社民党党首の土井たか子氏を朝鮮人と名指しして記述し、土井氏側が虚偽事実の記載にもとづいて名誉毀損による損害賠償を求めていた裁判で、この11月13日、神戸地裁で一審判決が言い渡される。執筆したのは、花岡信昭という産経新聞出身の元記者だが、右にしろ、左にしろ、根拠もなくウソを垂れ流す人間は世間に多いようだ。
 「WiLL」の発行元のワックマガジン株式会社と花田紀凱・編集長はすでに事実誤認を認めており、被告側の敗訴が確実視されている。

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カテゴリー:コラム
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